「Deliveries」は、Mac App Storeで提供されている荷物追跡アプリケーションです。元々はiOS向けの「Delivery Status touch」として人気を博していましたが、2014年10月にMac版が正式にリリースされました。このアプリの最大の特徴は、さまざまな配送業者の荷物追跡情報を一元管理できることです。
Mac版Deliveriesの基本的な使い方は非常にシンプルです。アプリを起動し、追跡したい荷物の情報を入力するだけで、自動的に配送状況を追跡してくれます。特筆すべきは、クリップボードからの追跡番号自動検出機能です。メールなどから追跡番号をコピーしておくと、新規配達項目作成時に自動的に番号を検出し、適切な運送会社を判別してくれます。
Amazonなどのオンラインショップの注文番号が含まれる長いURLをコピーした場合でも、注文番号だけを抽出する賢さを持ち合わせています。また、共有メニューから「デリバリーズに追加」を選択することでも簡単に追跡情報を登録できます。
Deliveriesの大きな魅力の一つが、macOSの通知センターウィジェットとの連携機能です。OS X 10.10 Yosemite以降のバージョンでは、通知センターウィジェットに対応しており、デスクトップから直接荷物の配送状況を確認できます。
ウィジェットを設定するには、まず通知センターを開き(画面右上のアイコンをクリック)、一番下の「編集」ボタンをクリックします。表示されるウィジェット一覧から「Deliveries」を見つけて「+」ボタンをクリックすれば追加完了です。これにより、通知センターを開くだけで最新の配送状況をすぐに確認できるようになります。
2020年11月にリリースされたバージョン9.1では、macOS Big Surのウィジェットにも対応し、UIやアイコンのデザインがmacOS Big Surに合わせて刷新されました。新しいウィジェットでは、より視覚的に配送状況を把握できるようになり、使い勝手が大幅に向上しています。
Deliveriesは、macOSのSpotlight検索機能とも連携しています。これにより、Macの検索機能を使って簡単に荷物の情報にアクセスできるようになります。
Spotlight検索を活用するには、⌘+スペースキーを押してSpotlightを起動し、追跡している荷物の名前や配送業者名を入力するだけです。検索結果にDeliveriesの該当する荷物情報が表示され、クリックするとアプリが開いて詳細情報を確認できます。
この機能は特に複数の荷物を同時に追跡している場合に便利です。例えば、「Amazon」と検索すれば、Amazonから発送されている全ての荷物がリストアップされます。また、「到着予定」などのキーワードで検索すれば、間もなく到着する荷物だけをフィルタリングすることも可能です。
Spotlight検索とDeliveriesの連携は、アプリを起動せずに素早く情報にアクセスできる点が大きなメリットであり、忙しいユーザーにとって時間節約につながります。
Deliveriesは、macOSの「リマインダー」アプリとも連携しており、荷物の到着予定をリマインダーとして登録できる機能を備えています。この機能を活用することで、重要な荷物の到着を忘れることなく管理できます。
リマインダー連携を設定するには、Deliveriesアプリ内で該当する荷物を選択し、「リマインダーに追加」オプションを選びます。すると、macOSのリマインダーアプリに自動的に項目が追加されます。リマインダーに表示されるアイコンをクリックすると、Deliveriesアプリが起動して該当する荷物の詳細情報が表示されるという便利な仕組みになっています。
さらに、Deliveriesでは荷物の到着予定日をカレンダーに追加することも可能です。設定メニューから「カレンダーに追加」オプションを有効にすると、指定したカレンダーに到着予定日が終日イベントとして自動登録されます。これにより、スケジュール管理アプリからも荷物の到着予定を確認できるようになります。
リマインダーとカレンダーの両方を活用することで、重要な荷物の到着を見逃すリスクを最小限に抑えることができます。特に仕事で使用する重要な機材や期限のある書類などを受け取る場合に非常に役立つ機能です。
Deliveriesアプリは定期的にアップデートが行われており、機能の拡充や使い勝手の向上が図られています。2020年11月にリリースされたバージョン9.1では、iOS/iPadOS 14およびmacOS Big Surのウィジェットに対応し、デザインも刷新されました。
最新バージョンでは、ウィジェットのサイズバリエーションが増え、小・中・大の3種類から選べるようになりました。小サイズでは最も重要な荷物の情報だけを、大サイズでは複数の荷物の詳細情報を一度に確認できます。また、ダークモードにも完全対応し、システム設定に合わせて自動的に表示が切り替わります。
今後の展望としては、開発元のJunecloudが積極的に新しい配送業者への対応を拡大していくことが予想されます。現在でも日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便といった国内主要配送業者に対応していますが、今後はさらに地域限定の配送業者にも対応していく可能性があります。
また、機械学習を活用した配送遅延予測機能や、より詳細な配送ルート表示機能など、高度な追跡機能の追加も期待されています。特に、コロナ禍以降オンラインショッピングの利用が増加している状況を考えると、荷物追跡アプリの重要性はさらに高まっていくでしょう。
Deliveriesの大きな強みの一つが、Mac版とiOS版の間でシームレスに情報を同期できる点です。この同期機能により、外出先ではiPhoneやiPadで、自宅や職場ではMacで、常に最新の配送状況を確認できます。
同期設定は非常に簡単です。iCloudを使用する場合は、各デバイスでiCloudにログインし、Deliveriesアプリの設定から「iCloudと同期」オプションを有効にするだけです。あるいは、開発元が提供する「Junecloud Sync」サービスを利用することもできます。Junecloud Syncは、iCloudを使いたくないユーザーや、より安定した同期を求めるユーザーにおすすめのオプションです。
この同期機能を活用した具体的なシナリオとしては、以下のようなケースが考えられます。
また、Apple Watch用アプリも提供されているため、手首で手軽に配送状況を確認することも可能です。これにより、スマートフォンを取り出す必要なく、会議中や運転中でも素早く情報を確認できます。
このマルチデバイス対応と同期機能は、複数の荷物を同時に管理する必要がある個人ユーザーだけでなく、eコマースビジネスを運営する小規模事業者にとっても非常に便利な機能です。発送した商品の状況を常に把握し、必要に応じて顧客にアップデートを提供することができます。
Deliveriesアプリは、国内外の主要な配送業者に幅広く対応しています。日本国内では、ヤマト運輸(クロネコヤマト)、佐川急便、日本郵便(ゆうパック、ゆうパケットなど)をサポートしています。国際配送では、UPS、FedEx、DHL、TNT、US Postal Service、カナダポスト、DPDなどの主要な配送業者に対応しています。
また、オンラインショッピングサイトとの連携も充実しており、AppleオンラインストアやAmazonで注文した商品は、注文番号を登録するだけで配送状況を追跡できます。これにより、配送業者が変わっても一貫して追跡が可能になります。
追跡方法は非常にシンプルです。新規追跡項目を追加する際に、以下のいずれかの方法で情報を入力します。
特筆すべきは、追跡番号を入力すると自動的に配送業者を判別する機能です。例えば、ヤマト運輸の追跡番号を入力すると、自動的にヤマト運輸として認識されます。また、Amazon注文の場合は、注文確認メールに記載されている「注文の詳細を表示」などのリンクURLをコピーするだけで、注文番号を抽出して追跡情報を登録できます。
Deliveriesアプリは定期的に配送状況を更新し、発送から到着まで経路をマップで視覚的に表示します。これにより、荷物がどこにあるのか、いつ到着するのかを直感的に把握できます。
Deliveriesアプリでは、ユーザーの好みや使い方に合わせて様々なカスタマイズが可能です。これにより、より効率的に荷物を管理できるようになります。
まず、ウィジェットのカスタマイズについては、macOS Big Surに対応したバージョン9.1以降では、ウィジェットのサイズや表示内容を調整できます。通知センターに表示するウィジェットでは、表示する荷物の数や並び順を設定できます。優先度の高い荷物を上位に表示させたり、特定の配送業者の荷物だけを表示させたりすることも可能です。
アプリ本体の設定では、以下のようなパーソナライズが可能です。
これらの設定は、アプリ内の「環境設定」から行うことができます。特に複数の荷物を同時に追跡するヘビーユーザーにとって、これらのカスタマイズ機能は非常に重要です。自分の使い方に合わせて最適化することで、情報の見落としを防ぎ、効率的に荷物を管理できるようになります。
Deliveriesアプリを使用していると、時々問題が発生することがあります。ここでは、よくある問題の解決方法と、より効率的に使うためのヒントをご紹介します。
よくある問題と解決方法: